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「鷺娘」その人気はいつから?

日本舞踊【鷺娘】が、今日のように、『京鹿子娘道成寺』と並ぶ人気演目となったのは、明治二十五年以降のこと、といわれています。

もちろんその以前から、何度も繰り返し上演演目に取り上げられ、何人もの演者が練り直して上演したりしていますので、 決して人気が無かったというわけではない、と思いますが・・・。

今日のような人気演目として取りあげられるようになったのは、明治二十五年(1892) 歌舞伎座で九代目市川団十郎が復活上演して以来、と言われています。

団十郎は、古風な内容である「鷺娘」に、いくつかの演出上の工夫を施した、といわれています。

天保十年(1839)四代目中村歌右衛門が踊った「新鷺娘」と呼ばれる、改訂版「鷺娘」から、歌詞の一節を取り、 クドキとして追加して使用したり、幻想的な登場シーンに、杓文字[しゃもじ]と呼ばれる台を使用して、 演者が足を動かさずに登場できるように工夫した、といわれています。

派手な引き抜きの演出や、さらに工夫された登場シーンの演出、しっとりとしたクドキの追加などなど、多くの工夫が施された「鷺娘」は、 それ以来、今日まで続く、大流行の人気演目となりました。

今日では、一般の日本舞踊の舞踊会でも、しばしば上演されています。